明治維新の本当の日本を観る|『翔ぶが如く』①


治維新と聞けば、新しい始まりや飛躍することをイメージすることが多いかもしれません。

私自身、読み出すまでは、明治維新後は順調に日本が形成されたものだと思っていました。

ですが、司馬遼太郎先生の『翔ぶが如く』からは、当時の混乱や不安定な状況をつぶさに観ることができます。

この『翔ぶが如く』は、征韓論と西南戦争に基点を置き、その回りで動く人物の政略やそれに伴う思想について書かれた小説です。

西郷隆盛の征韓論の先にあるロシア対策。

西郷の隣で刀をくゆらせる桐野利秋。

大久保利通の理想とする国家形成論。

四民平等と徴兵令による国民の動揺などなど。

明治初年の日本が弱く小さく必死であったかというのが、この傑作に詰まっています。

そこに、司馬先生の歴史小説が持つ教養も加味されさらに価値が高い。

その教養の中でも、人と時代を観察する目が養われることは貴重な教養です。

司馬先生の小説が娯楽や芸術だけに留まらず、人の生き方に影響するほどに昇華されています。

この教養は『翔ぶが如く』だけでなく『竜馬がゆく』や『坂の上の雲』にも存在するので、気になる方は是非。

『翔ぶが如く』は、明治・近代日本と人としての生き方をを学ぶのには、最適な良書です。


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五島 樹

五島 樹

Webライター
WEBライターをしながら小説を書いている五島樹(ごしまいつき)です。 閲覧された方々、どうかよろしくお願い致します。 五島と書いて”ごしま”と呼びます。”ごとう”と呼ばれたり、『五島列島出身?』とよく思われますが、 生まれは大分県の日田市という小さな町です。 先祖は村上水軍に関わっていたみたいです。 このホームページでは、映画、小説、写真、歴史、心のあり方などを中心に書いていきます。 また、昨年の8月に『明日の二人』という青春小説を出版しました。 ご興味のある方は、是非読んでみてください。 ↓↓↓↓↓ Amazon 『明日の二人』 http://www.amazon.co.jp/%E6%98%8E%E6%97%A5%E3%81%AE%E4%BA%8C%E4%BA%BA-%E4%BA%94%E5%B3%B6-%E6%A8%B9/dp/4286153215

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